ユニバーサルデザインとは、高齢者でも、子供でも分け隔てなく利用することができる設計という意味合いですが、現在のオフィスの中でも全体的な高齢化が進む中、注目を浴びてきています。
ユニバーサルデザインとは、ユニバーサル=普遍的な、全体の、という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすること。
実際、現在でも企業規模によらず障害者や高齢者の雇用は増えてきており、特に今後も増え続けると予想されています。ユニバーサルデザインでのオフィス作りを一つ一つ見ていきたいと思います。
1.災害時に安全に避難できるか
ユニバーサルデザインの要素中のでも重要なのが、災害時の避難です。視覚が不自由な方や聴覚が不自由なかたに対しての設備や、車椅子のかたへの必要なスペースの確保、設備の設置などを挙げられます。
2.安全に業務を行えるか
歩行が困難なかたや、視覚に対して配慮が必要な方にとって、段差や床の障害物は死活問題になることも多いです。そのような方のために基本的対策として、床面をフラットにして、また止むを得ず段差が生じてしまう場合などは、色やコントラストに違いを出すなど、危険を回避できるようなつくりにしておく必要があり、また家具などにもガラスの飛散を防止する飛散防止シールや、書棚なデスクの鋭利な部分を保護するゴムなどを摂津する必要があります。
また、運用麺では通路にはものを置かないようなルール作りなども必要になります。
3.車イスへの対応
車椅子の方にとってオフィス内では移動することも難しく、障害を排除して移動ルートを確保することが必要です。車椅子が安全に通る場合は、通路幅が最低でも1m必要となってきますので、計算にいれて設計が必要です。
4.空間や機器などの使い方が理解しやすいか
機器の操作方法がわかりやすいのは障害者や高齢者だけではなく、だれでも喜ばしいことです。特にパソコン機器や設備なぢの使い方には配慮を払ってだれが使っても同じ効果を発揮できるようにしておくと最高のパフォーマンスを得られます。
まとめ
最近注目され始めているユニバーサルデザインだが、オフィスにおいてはどうしても後回しになりがちです。しかし大手企業から積極的に導入しているのも事実、働きやすい環境を作り出し、会社にも社員にも良い職場作りが今後も求められます。