オフィスの維持費として気になるのが、月々の電気代。何をどの
くらい使っているのか不明なところもあります。
企業の電気代は半分が空調?
資源エネルギー庁の調査(H23年)では、企業の電力消費割合は以下となっています。
空調…42%、照明…27%、OA機器…8%、ショーケース…8%、エレベーター、エスカレーター…%
基本的にエレベーターやエスカレーターは共益費や管理費から捻出するのは一般的なので例外ですが、空調が40%超えで意外とOA機器はあまり使ってないことがわかります。でも特に夏場はエアコンがないと熱中症などの危険もありますのでかかせないものですが、もうすこし抑えたいところです。
オフィスを探す時に必ず確認しなければならないのが、セントラル空調か、個別空調かです。
セントラル空調
セントラル空調はビル全体の空調を一つの空調きで一括制御する方式です。日本では一般的に始業時間と終業時間が比較的均一なのでビル建設ラッシュからこの方式が採用されているビルが多いようです。ただこのセントラル空調、実際に使ってみるとデメリットも多く、暑さ、寒さは会社間や個人間で差がありますが、ビル管理会社任せになってしまうので、細かな設定ができないというところにあります。
個別空調
個別空調はそのその名の通り、フロア毎、かくテナント毎で個別に空調設備を設置して個別で制御する方式です。共有部分を均一に冷暖房を効かすことはできませんが、かくテナント毎でコントロールできるので、社員が暑がったり寒がったりしてもすぐに対処できるところがメリットです。また、会議室や打ち合わせスペースなどにも個別に空調を設ければ使っていない部屋に空調が効いてしまうような無駄な状況にもなりづらいようです。
セントラル空調と個別空調、どちらが得なのか?
セントラル空調と個別空調の電気代を比較した場合、実は圧倒的にどちらかが安ということはなく、それほど変わらないというのが現状。現在ではエアコンを20年以上使用しているビルもまれにあり、セントラル空調か個別空調かという問題よりも古いエアコンが多いというほうが問題なのかもしれません。
オフィスビルを探す場合、エアコンのリニューアル時期なども確認しておくと良いかもしれません。
また、空調の場合、日当たりなども多く関係してきます。日当たりの良いオフィスだとエアコンの効きも悪くなる可能性が。自宅であれば日当たりは必須で確認したいとこですが、オフィスは日当たりも考えものかもしれませんね。